【宮崎陽介】
9月7日(日)
 こんばんはみなさま。こんにちはの人はこんにちはみなさま。宮崎陽介(コンテ・ポンテ・ラボラトリー)です。なんとなくもういちど、宮崎陽介(コンテ・ポンテ・ラボラトリー)です。長いですね、誰かに怒られそうですね。すいません。いつか短くします。しないけど。ではではさっそく、今日も宮崎(略)といっしょにリボルブ方式の稽古場をのぞいてみようっ!にゃぁー!

 リボルブ方式の稽古場はいつも張り詰めんばかりの緊張感に包まれています。それは最高のお芝居を最高の形でお客さんに見てもらうため。人が稽古をしている時間を見計らってはみなさん少しでも自主練です。えらいです。頭がさがります。

嘉治郎

 田中嘉治郎さんは、リプトンのサイズを測るシーンで幾度となくサイズを測っては「なんかちがうなぁ・・・もっと紳士のイメージでリプトンと向き合わないと・・・・・なんかちがうなぁ・・・」とひとりでボソボソ言っていました。さすがです。日に日に測り方が紳士的になっていきます。頭がさがります。

しよな

 しよなさんは今回リプトンのライバル役。リプトンとの喧嘩のシーンでは稽古場を転がりながら猛特訓していました。もなんか、はぁはぁ言ってます。アザだらけのアザしよなです。日に日にやつれていくしよなさんがちょっと心配です。あんまり無理しないでね。

鈴木

 鈴木さんはリプトンの母親役です。再開時の息子をほお擦りするこの表情。なんでしょうか、もう母性愛むきだしです。むきだしクイーンです。麻薬ヤッてないとこんな表情できません。たぶんヤッてます。

 おっと危ない!ネタバレになっちゃうのでこの辺で終わりにしときます。さてさて、どんなお芝居に仕上がるのか、今からたのしみですね。ではでは、みんさんまた会う日までっ。宮崎陽介(コンテ・ポンテ・ラボラトリー)がお伝えしましたー。


【田中嘉治郎】
9月7日(日)
今日は昼夜稽古。昼の場所は空調が壊れてて、室内がうすら暑く外が涼しいという、体調や季節感に対するアナーキズムを感じさせる状態でした。アナーキズムと言えば今日の午前中、「題名のない音楽会」とかいう番組に女子十二楽坊とかなんとかいう団体とアグネス・チャンが出演してたんですが、そこでアグネス・チャンが唄った中国民謡の、ガチョーン的な空間の歪みを引き起こす作用ったらないナァ等と思ったんですが、聞いてるうちに「ハタ!!」と膝を叩いて再確認した事がありました。チャン。唄下手。中国民謡独特の音程の変わり方というか、フレットレスというか、あのヌルーイ感じがありますでしょ。アレかな?なんて油断してたんですが、違った。「リーブ21」の和田アキ子も凄いけどね。比じゃなかった。“下手になった”じゃなくて“下手なまま”ですから。“キープ・オン・下手”。んで観客もまた拍手喝采なんだコレが。オーケストラと女子十二楽坊の的確な演奏をバックに独りで立ち、唄い、ハズし、観客の爺さん婆さんからは拍手喝采。コレってまさにシド・ヴィシャスの「マイ・ウェイ」の構図そのまま。最後には丁寧に満面の笑顔という弾丸をブチ込んではりました。グッド・バイブレーション!!ありがと。勇気づけられました。

で、夜の稽古場は冷房の効いた快適な場所。外では、今にも降り出しそうな重たい雲を背景に、コウモリさん達がパタパタと飛び回っていた。音楽がかかる。舞台中央では男が独り踊っている。狂ったように踊り、叫んでいる。「アッホォーゥ!!」そのまんま返します。もう、ピッチャー返し位の勢いで。いやホントこの土橋君という人は素敵です。土橋ってのは役名で、本名書いちゃうとわかる人にはわかっちゃうかなぁという事で伏せました。ネタばれっつうの?でも誰か書いちゃうんだろうナァ。まぁいいや。それにしても今回の稽古場の自転車率は高いナァ。役者12名中、8名が自転車通いですから。もう今日みたいな昼と夜で稽古場が違う時なんか、ゾロゾロとまるでツーリングだか部活みたいな事になってて、とても間抜けで楽しいです。見かける事はまずないだろうけど、まぁ想像していただけるとこれ幸いです。これ稽古場日記として通用すんのか?